大杉谷地域をフィールドに環境教育プログラムを提供

大杉谷地域は、一部を吉野熊野国立公園に、全体を大台ケ原・大峰山・大杉谷ユネスコエコパークに含まれる自然豊かな地域。また、周囲の山々から豊かな水を集める一級河川「宮川」の上流部に位置している。
『大杉谷自然学校』は、宮川最上流部で、旧大杉小学校の廃校校舎を利活用し、年間を通じ環境教育プログラムを提供している。平成13年に始動し、平成19年にはＮＰＯ法人化。
独自企画以外にも、行政や企業とも連携。自然観察や森づくりなど学校への出張プログラムも増えており、数少ない民間の環境教育機関として年間通して大活躍だ。

地域を活かした環境教育プログラムが盛りだくさん！ 宮川上流の自然を満喫しよう

大台町の自然を思いっきり楽しめる「わくわく宮川体験キャンプ」。子どもたちが家族と離れ、壮大な自然の中で遊んだり、大杉谷の人に教わる知恵や技も体験できる内容だ。他にも「家族で川遊び」や山村に受け継がれてきた暮らしの知恵を守り継承する「大杉谷の田舎暮らし守り隊」など、楽しい体験が盛りだくさん。地域の自然に詳しい「大杉谷自然学校」のスタッフたちが「たっぷり遊び、たっぷり学ぶ」をモットーに、ユニークなプログラムをたくさん用意して迎えてくれる。プログラムに参加した子どもたちにとって忘れられない貴重な経験になること間違いなし！

清流宮川での川遊びが人気

大西かおり校長をはじめ、６名のスタッフが常勤し、安全管理や指導にあたるとともに、地域と参加者との橋渡しの役割を担う。
特に、清流宮川での川遊びやキャンプが人気で、県内外からたくさんの子どもや家族が訪れる。
春はお茶づくり体験、冬は薪割り体験等、年間を通して様々なプログラムを実施している。

大杉谷地域の人が講師となって、地域の魅力を伝える

昔の日本人の知恵や技術を伝え、地域の魅力を伝えることにも貢献。キャンプをはじめとした体験中の食事づくりは、地元のお母さんたちのグループ「大杉谷せせらぎ会」が担当。しゃくり漁（竿先についた１本の針で鮎をひっかける伝統漁法）体験では近所のしゃくり名人が「地域講師」として協力するなど、プログラムの内容を魅力あるものにしている。

大杉谷のお茶づくり体験

大杉谷のお茶づくり体験では、お茶を摘み、手もみ、乾燥、完成まで、全て自分でできる工程を楽しく学ぶことができる。

鮎のつかみどり体験も行っている。

獲れたての魚をその場で食べる

伝統漁を体験したあとは獲った魚を焼いて食べる。